みなさん、こんにちは。
血液検査で腎臓の数値が悪くなると、心配ですね。
慢性腎臓病と診断されると、寂しいですね。
悪くなった腎臓は治りませんと言われると、ショックですね。
そして、わんちゃんねこちゃんの食欲が落ちてしまうと、焦ってしまいますね。
何か方法がないかと、ネットでグルグル検索してしまいますね。
ネットには、腎臓病を悪化させる「リン」を退治する方法がかかれています。
代表的な製品がリン吸着剤。
便利な世の中ですので、このリン吸着剤もネットでぽちっと購入できます。
が、
どうか、主治医の先生の指示を仰いでください。
「リン」も大切な栄養素です。
血液検査で、BUNの数値が上がっていても、リン吸着剤が必要とは限りません。
血液検査で、リンの数値を見ていなければ、必要かどうかはわかりません。
では、血液検査でリンが正常値だった場合、リン吸着剤は必要ないのか?
わかりません。
腎臓のリン排泄能力にまだ問題がなくて正常値であれば、必要ないでしょう。
腎臓のリン排泄が悪くなっていても、体が何とか体のリンを減らそうと努力した結果、正常値になっているだけなら、必要でしょう。
どうしたらわかるのか?
体のリンの量を制御しているFGF23(線維芽細胞増殖因子23)という成分は、血中のリンを下げる作用があります。
体にリンが溜まってくると、リンを下げようと、FGF-23が増加します。
血液検査で、このFGF23が上がっていれば、腎臓のリン排泄能が悪くなっています。
今まで、腎臓病のわんちゃんねこちゃんの飼い主様に、このあたり、モヤッとしかお話しできませんでしたが・・・
このFGF-23が犬猫も血液検査で測定できるようになりました!
これでスッキリ、リン吸着剤や低リン食の開始、効果が確認できます。
より良い、食事管理をしましょう。
清水