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犬猫が視力を失うということ


雨の日のお散歩でした。7歳のころ。

 みなさん、こんにちは。

 清水です。

 今日は、犬猫の視覚(視力)について。

 犬猫は、字を読むわけではありません。

 だから、視力は、そんなに必要ないと思っていました。

 いいえ。

 とても必要です。

 先天性の病気のために、やってきたマルチーズのおかげで、視力がどれほど大切かを知ることができました。

 彼女は、たくさんのことを教えてくれます。

とっても簡単な眼球断面の模式図

 彼女の目の異常は、白内障から始まりました。

 目のレンズの部分(水晶体)が白濁していきます。

 徐々に、白濁部分は増えていきました。

 その後、硝子体の混濁も起こり、角膜内皮変性まで起こってしまったので、目の表面も白くなってしまいました。

 現在は、両目とも小眼球症になり、完全に見えなくなりました。

 腎臓の病気があると、目の異常が起こりやすくなります。

 彼女の視力が徐々に奪われていくのを、見てきました。

 止めれませんでした。

 目の前にあるフードの粒は、探せなくなりました。

 犬は、嗅覚よりも視覚かもしれないと思いました。

「壁はまぶしくない?」

 白い壁にぶつかるようになったので、自宅ケアになればと、彼女の視線にまぶしくないようにテープを張りました。

 でも、ぶつかるようになりました。

 完全に視力を失ってからは、あまりウロウロしなくなりました。

 痴呆のような症状になりました。

 彼女にとって、視力を失うということが、こんなにもできることが奪われていくということを知りました。

 完全に、光も奪われた日、目を開けても闇しか見えなかったのかと考えると、とても辛かったです。(私が)

 でも、彼女は強かったです。

 時間はかかりましたが、嗅覚が鋭くなってきました。すごくスンスンします。

 ぶつかりながらも、ウロウロするようになりました。

 残された感覚をフルに使って、毎日楽しそうに生活する彼女が好きです。

 見えないはずなのに、シャンプー後はダッシュしてしまう彼女が好きです。

 耳もだいぶ遠くなりましたが、そのすべてに適応しようと日々進化する彼女が好きです。

 私も言い訳ばかりしないで、今の状況をより良いものにすべく、新しいことを習得するよう、彼女を見習いたいです!

 そして、彼女との日々を大切に過ごしたいです。

   清水

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