みなさん、こんにちは。
清水です。
今回は、美味しい食事を与えることに関して。
動物は、必要な量を食べれば、これ以上食べないという考えがあります。
では、犬猫は、摂食量をコントロールできるのでしょうか?
実際は、必要以上を食べて、肥満になることが多いように感じます。
昔と比べ、犬猫の食事はおいしくなりました。(たぶん)
美味しい食事は、食が進みます。
私たちも、満腹でもデザートがあれば、別腹に収納できます。
そして、人間も犬猫も肥満と肥満からくる問題に直面しています。
犬猫を飼う楽しみの一つは、食事を与える時。
食事に小躍りし、催促するワンちゃんネコちゃんの姿は、たまりません。
そんなワンちゃんネコちゃんが、あまり食べなかったら、、、。
食べてくれるように努力します。
違う製品を探します。
そして、フード会社の努力もあって、食べてくれる美味しい食事が見つかります。
犬猫が肥満もなく、健康であれば、この新たな食事に問題はありません。
でもその前に、食べないときの、食べない理由をちょっと考えてみます。
食べない理由①消費エネルギーの減少
運動量が減れば、消費エネルギーも減ります。
食事量も減ります。
食べる必要がないのに、美味しくて食べてしまうと、過剰摂取になり、肥満になります。
運動量の減った原因が、肥満による関節炎だった場合、さらなる肥満が関節炎を悪化させ、ますます運動嫌いになります。
悪循環です。
食べない理由②胃腸の病気
吐いたり、下痢をしたりというような症状があれば、お腹が痛くて食べないことが予想できますが、そうでないこともあります。
胸やけや腹痛は、わかりにくいです。
こんな時に食べてしまうと、病状が悪化することがあります。
また、無理に食事を与えることによって、「食物嫌悪」という、この気分の悪さはその食事のせいだと勘違いさせてしまい、ますますその食事が嫌いになって食べないという悪循環になることもあります。
食べない理由③他の異常
胃腸の病気以外にも、頭痛をはじめとした、どこかの痛み、めまいなども食べない原因になります。
食べた安心から、動物病院に連れて行くことが遅れることもあります。
食べない理由がその食事にあるなら、食事を変更する必要があるでしょう。
でも、その犬猫自身にあるなら、犬猫のケアが優先です。
これ以外にも食べない理由があるかもしれません。
食欲不振が続く場合、いつもとどのように違うのか、顔色、体温、しぐさ、気になる個所をチェックして、かかりつけの動物病院、または当院にご相談ください。
飼い主のみなさん(私も)!
すぐに美味しいものを追い求める前に、ワンちゃんネコちゃんに食べない理由を聞いてみましょう。
お腹が空いていれば、あまり美味しくなくても食べます。
体が必要としているから。
もちろん、病気からの回復期など、食べさせることを目的に、嗜好性を上げた(美味しい)食事が必要なこともあります。
おやつは美味しいほうが、楽しいですが、人間ともに食べ過ぎにはご注意ください。(はい!)
清水