みなさん、こんにちは。清水です。
今回は、犬猫の栄養基準について。
犬と猫の栄養基準には、NRCによる栄養基準とAAFCOやFEDIAFの品質基準があります。
NRC飼養標準は、世界中の犬猫の栄養研究をまとめて作成した基準です。
AAFCOやFEDIAFの基準は、市販ペットフードの品質基準です。
日本では、市販ペットフードの品質基準としてAAFCOの養分基準を採用しています。
この基準を満たした市販ペットフードのみが「毎日の主要な食事として給与することを目的とし、当該ペットフードおよび水のみで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養的にバランスのとれた」総合栄養食と表示できます。
AAFCO養分基準には、最小値(Minimum)と最大値(Maximum)が設定されています。
最小値と最大値の範囲内であることが、市販ペットフードの品質保証となります。
AAFCO養分基準は、一般的に使用される精製されていない混合原料により設計された実践的なペットフードの最小値と最大値です。
(NRC飼養標準の基となる犬猫の栄養の研究では、精製された利用しやすい(消化吸収しやすい)原料で設計されたフードを用いることが多いです。)
当院では、総合栄養食の品質基準であるため、一般的に知られている、AAFCO養分基準を用いて、栄養素の過不足を考慮した手作り食の食事設計を行っています。
犬猫の食事に心配がございましたら、まずは、当院までお問い合わせください。
清水
引用
[1] National Research Council. 2006. Nutrient Requirements of Dogs and Cats. National Academy Press, Washington, DC.
[2] Association of American Feed Control Officials. 2016. AAFCO. Official Publication, AAFCO, Illinois.
[3] The European Pet Food Industry Federation. 2016. FEDIAF (Fédération européenne de l'industrie des aliments pour animaux familiers) Nutritional Guidelines for Complete and Complementary Pet Food for Cats and Dogs. Accessed Apr., 2017 at http://www.fediaf.org/fileadmin/user_upload/PetNutrition/FEDIAF_Nutritional_Guidelines_July2016.pdf
[4] 公正取引委員会・消費者庁. 2016. ペットフードの表示に関する公正競争規約. http://www.pffta.org/pdf/kotorikiyaku1122.pdf 2017年4月閲覧